【韓国・安藤忠雄巡礼】光と風、そして「情」が宿る。韓国で出会う安藤建築の傑作7選

世界を代表する建築家、安藤忠雄。彼の代名詞である「露出コンクリート」「幾何学的な造形」「光と水」は、海を越えた韓国の地で、よりダイナミックに、そして周囲の自然と調和しながら存在感を放っています。

今回は、安藤ファンなら必ず訪れたい、韓国国内にある7つの傑作を独自にピックアップ。写真の引用リンクと共に、その見どころを深く掘り下げます。

1. ミュージアム SAN (江原道・原州)

「山の中に浮かぶ、空の庭園」 ソウルからバスで約1.5時間。山の中に位置するこの美術館は、安藤氏が「これほど美しい場所はない」と絶賛したロケーションにあります。

  • 見どころ: 水面に浮かぶように見える「ウォーターガーデン」と、赤いオブジェのコントラスト。
  • リサーチメモ: 名称の「SAN」は「Space Art Nature」の略ですが、韓国語で「山(サン)」という意味も兼ねています。

[写真引用リンク] https://www.youtube.com/watch?v=FT_DOJpmeVc

2. LGアートセンター ソウル (ソウル・麻谷)

「都市の地下から光が繋がる、巨大なチューブ」 2022年に移転オープンしたばかりの最新スポット。

  • 見どころ: 建物の中を斜めに貫通する「TUBE(チューブ)」と呼ばれる巨大な通路。
  • リサーチメモ: 地下鉄駅から劇場ロビー、そして地上公園までを光の道で繋ぐ「ステップ・アトリウム」は圧巻です。

[写真引用リンク]

3. 本態(ボンテ)博物館 (済州島)

「伝統と現代が交差する、本来の姿」 「本態」とは「本来の姿」を意味します。韓国の伝統工芸品と、草間彌生などの現代アートが共存しています。

  • 見どころ: 安藤建築特有の「水庭」と、韓国伝統の「石垣」が見事に融合した空間。
  • リサーチメモ: 雨の日に訪れると、コンクリートの壁を伝う水の流れがより美しく見えます。

[写真引用リンク]

4. グラスハウス (済州島・フェニックス済州)

「水平線に突き刺さる、ガラスの鋭角」 済州島の名所「ソプチコジ」の崖に立つ、海に向かって大きく開かれたV字型の建築。

https://www.youtube.com/watch?v=AZX0IMAvldg

  • 見どころ: 2階のレストランから眺める「城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)」。
  • リサーチメモ: 建物が風を受け流すような構造になっており、済州島の強い風を全身で感じることができます。

[写真引用リンク]

5. ユミン美術館 (済州島)

「静寂と向き合う、地下の迷宮」 旧称「Genius Loci(地元の守護神)」。現在はアールヌーヴォーのガラス工芸を展示しています。

  • 見どころ: 建物に入るまでの長いアプローチ。壁に切り取られた空と城山日出峰は一幅の絵画のようです。
  • リサーチメモ: 「建築は体験である」という安藤氏の言葉を最も体現している、五感を研ぎ澄ます場所。

[写真引用リンク]

6. JCCアートセンター (ソウル・恵化)

「歴史ある街に溶け込む、知の回廊」 大学路(テハンノ)エリアにある教育・文化施設。

  • 見どころ: 狭い敷地を最大限に活かした階段と、外部へと繋がるテラスの連続性。
  • リサーチメモ: 周囲の古い街並みとコンクリートの対比が、ソウルの新旧のエネルギーを感じさせます。

[写真引用リンク]

7. 心の教会 / Church of the Heart (京畿道・驪州)

「光が降り注ぐ、魂の隠れ家」 リゾート施設「マイム・ビジョン・ビレッジ」内にある、知る人ぞ知る名作。

  • 見どころ: 内部に降り注ぐ十字の光と、水面に映る十字架の静謐な雰囲気。
  • リサーチメモ: 一般公開が限られているため、訪問前に必ず予約状況を確認すべき「聖地」です。

[写真引用リンク]


あとがき:韓国で安藤建築を巡る魅力

韓国の安藤建築は、日本にあるものよりも「スケールが大きく」「自然との対比がより劇的」であると感じます。特に済州島の火山岩や、原州の険しい山々とコンクリートが対峙する姿は、他では見られない迫力があります。

次の韓国旅行は、食べ歩きやショッピングだけでなく、安藤忠雄の「光」を追いかける旅にしてみませんか?