
こんにちは アートプレゼンターのHIHです
こんなツイートをしました。アートの作品の価格が高くなる3つの理由
個展を定期的に続けて行うこと
オークションに出品され競り合いになる
アーティスト没後30年が価格の分かれ目
1 個展を定期的に続けて行うこと
展覧会を定期的に続けて行い、美術館での大きなグループ展に参加すること
アーティストの作品は、個展を繰り返しながら価格が少しずつ上がっていきます。
作品のサポーターを少しずつ少しずつ増やして、売り、有名になっていく。
個展での評価は価格に反映されるのです。
ギャラリーは前回作品を買ってくださった顧客のためにも、その都度、少しだけ値段を上げるので、基本的に右肩上がりで高くなっていきます。
ギャラリーでの販売価格のうち、ギャラリーとアーティストの取り分は、50%と50%。つまり100万円の価格の半分の50万円がアーティストの口座に振り込まれます。
2 オークションに出品され競り合いになる
オークションに出品され競り合いになると、価格が上昇します。
オークション落札価格という1つの大きな指針が残り、価格に影響します。
オークションで作品の価格が億単位で急上昇したとしても、アーティストには1円たりともお金が入るわけではありません。それは「二番目の売り買いの市場/セカンダリー・マーケット」だからです。
3 アーティスト没後30年が価格の分かれ目
一般に芸術家の評価は没後30年かかると言われます。生前高額で取引された作品が没後30年で値段が半減した、という話も実際にあります。プリントやリトグラフ、版画など、作品を大量に作り過ぎて、生前の評価が高すぎたということになります。
通常はどんなに作品点数が多くても、作者が亡くなってしまえばもうそれ以上作品が生み出されることはないのですから、その価格は上がっていくはずなのです。それが下がってしまうということは作者なり画商なりが値段を吊り上げていたということになります。またそうした作品を買った人たちは必要以上のお金を出していたわけで、見る目がなかったということになります。
そうならないために、アートを学びましょう‼️というのがこのカテゴリーの目的です。
Youtube動画で同じ内容を話しています。
生前売れていて、没後30年経ってもさらに値段が上がっているなら、その人は本物の芸術家です。
それではなぜ没後30年なのでしょう?
それは、生前に本当にいい作品を制作していて、それを買ってくれる熱心なコレクター、ファンがいる。でも生前、世間ではさほど知られていなかった場合です。
その作者が世に知られるのは、作品を所有している人たちが、作品を手放したときです。
つまり、所有者が歳を取り、お金に変えたいと売りに出す、または所有者が亡くなり、作品を相続した子供が興味がないから市場に売りに出す。
そうして市場に出回るタイミングが作者の没後30年なのです。もともと良質なのだから買い手はつき、さらに値が上がる仕組みです。
まとめ
芸術作品の価値は実は全く変わらないんです。変わるのは価格であって価値ではない。
それを証明するのが没後30年の価格なんです。つまり、作家や時代はめくるめく変わっていくのに、作品は作られたその日から価値は全くかわっていないんです。
だから、鑑賞者は目を鍛えてそれを見抜き、芸術の制作者は正直に嘘がなく、あらゆることから自立し精神的にも自由でなければならないのです。
その自由を保障するのがアートの購入者の役目であり、価格を支え、共感する喜びや楽しさがあるのです。