
高松宮記念世界文化賞受賞者 ニューヨークで2020年5月31日帰らぬ人に。84歳
クリスト アンド ジャンヌ=クロード (Christo & Jeanne-Claude) は、梱包芸術 で知られ、見なれた環境を一変させるアート作品を制作していた芸術家夫婦でした。
1991年に茨木間で1行われた「アンブレラプロジェクト」では畑の中に大きな傘を設置するために夫婦は約4500人に及ぶ地権者を訪ね歩き許可をお願いした。

政府に提出した書類が電話帳ほどの厚さだという。
6年がかりで完成させた作品はわずか3週間で撤去されてしまった。

夫のクリストと妻のジャンヌ=クロードは同じ1935年生まれで、妻のクロードは2009年に亡くなっています。
クリストの人生
1935年、ブルガリア生まれ。(本名クリスト・ヤヴァシェフ)
ソフィア美術アカデミーで学ぶ
1958年パリへ
日用品をなどを布で包む梱包芸術を作り始める。
そこで運命の恋人ジャンヌクロードと知り合う。
1964年にニューヨークへ
1985年には名作映画「ポンヌフの恋人」でも有名な、

パリのセーヌ川にかかるポンヌフ橋を布で包む「パリのためのプロジェクト」を制作

1995年「旧ドイツ帝国議会議事堂(Reichstag)梱包プロジェクト」
日本でも1991年、茨木で約1300本の傘を立てる「アンブレラプロジェクト」を行った。
今年2020年春に春パリの凱旋門を包む計画も進んでいたがコロナウィルスの影響で延期されていた。
ぼくはパリのセルジーポントワーズの美術大学を受けたとき、入学試験問題で彼の作品がスクリーンにプロジェクターで投影され、作品についての解説を書く問題が出たので、強烈に記憶しています。


source https://christojeanneclaude.net/press/christo-1935-2020
彼らは様々なプロジェクトの資金を自らが制作したドローイングやリトグラフを販売することによって調達しました。
スポンサーを求めないのは、作家の自由を守るためだ。
新たな芸術の可能性への扉を開いてくれた、素晴らしい芸術家への感謝を込めると共に、安らかな眠りをお祈りします。