
こんにちはアートプレゼンターです。
5年間のヨーロッパ各地の現地大学への留学経験から現代アートの注目株。まだ日本に紹介されてないカッコいアートを紹介します。
- ピータードイグ
- エリザベスペイトン
- ジョンカリン
ではまず
2020年開催のピータードイグ 展覧会を観に行った時に絵の理解が深まります。
遠くにある場所でありながら。誰もがくつろげるスペースの絵画
Peter Doig
現在トリニダードで穏やかな人生を送り、彼は毎日スタジオで描き加えてから、友人と映画クラブを経営しています。
彼の現在の作品の多くは、彼の幼児期を思い出させる雪に覆われたカナダの景色を特徴として、彼は「トリニダードからカナダを描くアーティスト」と呼ばれています。

出典https://www.momat.go.jp/am/exhibition/peterdoig/
80年代のコンセプチュアルアートのブームに真っ向から反抗するように、大きなキャンバスで大胆な筆跡をのこすという方法で制作しました。
彼らのその行動はニューフィギュラティフペインティング 新具象派と呼ばれています。
今回はピータードイグと合わせておぼえておきたいアーティストをあと2人あげておきます。ふたりともさきほどのニューフィギュラティフペインティングのペインターです。
エリザベスペイトン
2017年に原美術館 個展を行い、羽生結弦の肖像画を描いたことでも有名ですが、彼女は現代のアイコンをスナップショットのような軽やかさで描く肖像画で90年代ニューヨークのアートシーンに流星の如く躍り出ました。

《Nick (First drawing)》2002 Collection David Teiger Trust
出典https://casabrutus.com/art/37170/2
絵のモチーフは親しい友人や恋人から映画俳優など。
彼女はこのように言います。絵画を描く美大生、画家その心得として留めておくべきでしょう。
「絵画をそこに留める瞬間を探求する時間、読書や観劇をしている時間があります。一枚一枚の絵に時間の蓄積があるのです」

《Kurt Sleeping》1995 Private Collection, New York
翻訳出典https://www.vogue.co.jp/lifestyle/culture/2017-01-25
「人がどう見えるか、そこには常に多くの選択肢がありますが、多くのアーティストたちを描いてきて明白になったことは、人物の内面が外面をつくるということです。」
「他人の考え方に束縛されず自分自身でいられているか、アーティストの生き方が自由であれば、どうすれば自由でいられるかのヒントになる」
アーティストは自由な生き方を手に入れること、人物の絵画でそれを示しているということでしょうか。
では次に
ジョンカリン
ジョン・カリン (John Currin 1962 年生まれ)
アメリカの画家。
性を挑発的にあつかって、その克明な描写を特徴とします。 大衆紙に作品を発表してきました。女性の肢体を誇張したり、ディフォルメしたりするのは、破壊的とも称されています。

出典 hyperallergic.com
イラストレーションの手法を絵画形式における一つの発明として捉えたが、絵画的に描いた。

出典 daily-pret-a-parler.tumblr.com
では絵画的とはどんなことなのかというと。過去のアートをどのように解釈して、継承しているかということです。歴史絵画やマネ、ルノアール、クラナッハなどを想起させます。

出典 www.kirbykendrick.com
ジョンカリンの絵画は輪郭線から描き始められ、最後までその輪郭を崩さずに計画的に行われます。
このデフォルメされた女性の身体と背景との明確な分離が現代絵画としてのオリジナリティーを備えていると言えます。
動画です
キッチュと言われる俗悪で安っぽいものに見られる不条理にアメリカのジョークと古典絵画の技術を混ぜ合わせた彼の作品は、美と完璧に対する私たちの文化の強迫観念を的確に捉えています。
この理想の社会での虚栄心の探求は、彼の作品に流れている大きなテーマです。
まとめ
いずれの作家も現代社会と作品、アーティストとしての自由の生き方、ありのままで放出されるアーティストたちのエネルギーが芸術の面白さだとおもいます。
本物の芸術に触れ、作品、作家の背景を知ることで同じ絵が違って見えることでしょう。
美大を目指す人、趣味でアートを作る人、アートを職業にして行く人にとって有益であって欲しいです。
それではまたお会いしましょう。