芸術家

ストリートアートやグラフィティーアートの芸術的な要素とは?

投稿日:

nishiazabu 西麻布のストリートアート

皆さんこんにちはアートプレゼンターのHIHです

今日はストリートアートについてお話ししようと思います

最初にお断りしておきますがこの記事は決して違法行為である公共施設への落書きを助長するのではありません

あくまでもストリートアートやグラフィティーアートが1つの芸術的な要素と言う意味で取り上げるのでございます。

ですのでね、この記事を読んで刺激されてスプレー缶を持って街に繰り出すのだけはやめてください。

それでは早速グラフィティーアートについて紹介しようと思います

まずグラフィティーアート生まれてきた文化的な背景をお話しします。

背景

ストリート・アートは建物、路上、電車、そのほか一般の人々の目に付く公共の場所で展示される芸術形態の1つです。

作品の多くはゲリラ的な手法で描かれ、社会と関連のある政治的なメッセージを含んでいることが多いんです。

もともとストリート・アートは単なる落書きや公共物の破壊行為でしたが、しだいに芸術家のメッセージを伝えるスタイルや、人々に美しさを見せるスタイル移り変わりました。

ストリート・アートの動機は、ギャラリーやほかの場所よりも公共空間のほうがより多くの人々に自身の作品を見てもらえるというメリットからです。

まぁこんな美術評論家や社会学者の答えるような事は皆さん興味ないですよね。

大事なのは、そのグラフィティやストリートアートがなぜやってんのか?

そのハングリーなところのかっこよさですよね。

ふぅ!カッケーというとこですよ。

もう一度ここで、断っておきますが、日本では落書き禁止させ禁止されているし、このブログは決して落書きを助長するようなものではないです。

ただ世界のグラフィティー文化っていうのが、今。凄い勢いで発展してきているよー!ということを皆さんに知ってもらいたい。

そして、日本の行政やアート界もグラフィティーアートに対してもう少し積極的に関わっていて欲しいと思うから、この記事を書いているんです。

暗黙のルールを5つ

ここでグラフィティーライターたちが認識している。共有している、暗黙のルールを5つ紹介しようと思います。

まず1つ目。

個人の住宅や建物にはグラフィティを描かないと言うことです。高架下やガスタンクなど、公共の壁が対象となります。

しかも。建物のドアには書かない。隣の壁に描くんです。

2つ目。

教会や神社仏閣には書かないと言うことです。なぜならば、宗教や文化に対してビーイングクールで居続けようと言う意味です。

そこに尊敬とリスペクトがあるんです。異なる宗教やスタイルを軽蔑する事はしないんです。

3つ目。

墓地、メモリアル等には描かないと言うことです。墓石や戦没者記念碑等は大きな石で壁面がありますが、亡くなった方々に対しての軽蔑にあたるような事はしません。

4つ目のルールとして、亡くなってしまったグラフィティーライターの上書きをしないと言うことです。素晴らしいグラフィティーライターがこの世に生きていたと言うことを証明するもの。それを大切にするんです。

5つ目。

自然や木などには描かないと言うことです。

社会問題と解決策

公園、橋、建物、列車などに描かれるグラフィティは許可がない場合は器物損壊にあたる犯罪行為です。世界各国で社会問題となっています。

そのための解決策として、特定の壁面をストリートアーティストやグラフィティをする、「リーガル・グラフィティ ウォール(合法的な落書きの壁面)」を用意する自治体や建物所有者が現れ、一部ではグラフィティを文化として受け入れるようになってきています。

グラフィティーの種類

次にグラフィティーにおけるいくつかの種類とスタイルを紹介しようと思います。

タグ

フェルトペンやスプレーなどの単色を使い、自分のグラフィティ用の名前、クルー(集団)、出身地などを書いたもの。タグを書く行為をタギングといいます。

バブルレター

単色又は二色で、数分で書き上げた文字をスローアップという。代表的なスローアップのスタイルに、バブルレターがあります。

ブロック体などの読みやすいフォントを用いた巨大なグラフィティをブロックバスタという。

ピース

それに対し多彩な色を用い、時間をかけ、絵や文字などを描いたものをピースといいます。

文字のグラフィティを、レター

人物、動物などは、キャラクターと分類します。

壁一面に、一人から数人のライターがピースを描くものを、ミューラルとよびます。

また、電車などに描かれたものは、トレイン、トレインボムと呼びます。

ビルの屋上などに描かれたものを、ルーフトップと呼びます。

グラフィティとストリート・アートの違い

グラフィティの特徴は、ありふれた風景内で暗喩的な方法を使って自分たちのグループ、またはコミュニティ内でしか理解できない言葉で構成されていることなんです。

基本的には公共空間に自らの「名前」を拡散的にタグとして書き残していく行為です。

グラフィティの仲間内でいかに自分の「名前」の有名性を競うかが焦点となったりします。

一方で、ストリート・アートは、メッセージを伝えることを目的としたシンボル、イメージが含まれ、「名前」を書くことに限られないんです。

そして今、巷で流行しているストリートアートと言うのはメッセージを誰かに伝えることを目的としたビジュアルイメージと言いましょうか。

近年解釈されるストリートアートは町おこしや村おこし、そしてイベントの客寄せとして取り上げられることが多いんです。

そんな状況の中で今世界的に行われているアートイベント、ストリートアートのイベントを次に紹介します。

世界のストリート・アートのイベント

1981年からはじまるワシントンでは、ファブ・ファイブ・フレディやリー・キュノネスにより「ストリート・ワークス」というイベントを開催しております。

カリフォルニアの「パサデナ・チョーク・フェスティバル」は世界最大のストリートアートフェスティバルとされています。

「ユーレカス・ストリート・アート・フェスティバル」は、カリフォルニア州フンボルト郡でのイベントで、1週間にわたるイベントの間、オペラ・アレー美術館を中心に市内で制作されます。

2012年に始まったバージニア州リッチモンドでの

「RVAストリート・アート・フェスティバル」

 2010年から始まるアトランタの

「リビング・ウォールズ」

トルコ、イスタンブールの

「ストリート・アート・フェスティバル・イスタンブール」

などがございます。

世界のストリート・アート・シーン

それでは次に、世界のどの都市でどのようなストリートアートが注目され、またどんなストリートアーティストが有名なのかをご紹介いたします。

アメリカ

ニューヨークには世界中のストリート・アーティストが集まっています。

マンハッタン、ソーホーやローワーイーストサイド、チェルシーはストリート・アーティストたちの活動場所となっています。

ブルックリンでは、ウィリアムズバーグ、ダンボが有名です。

ロサンゼルスの芸術地区はストリート壁画の町として知られています。

ハリウッド、サンセット大通り、ラブレア、ビバリー大通り、ラシエネガ、メルローズアベニューなども有名です。

2011年にオープンしたラボ・アート・ロサンゼルスでは、アレック・モノポリー、アニー・プリース、スミアといったアーティストが展示されています。http://labartgallery.com/artists/

source http://labartgallery.com/artists/

サンフランシスコのミッション地区の、ミッション・ストリート、クラリオン、バルミーアレーにもストリート・アートが集まっています。

サンディエゴのイーストビレッジ、リトルイタリー、ノースパーク、サウスパークには、

VHILS、シェパード・フェアリー、タバー・ザワッキー、インベーダー、OSGEMEOSなどののストリート・アート作品があります。

フロリダ州マイアミのウィンウッド地区には、グラフィティアートに特化した美術館「Museum of Graffiti」が2019年12月5日、オープンました。

source https://museumofgraffiti.com

シカゴで有名なのは、セントロック、Jcリベラ(ベアチャンプ)、ヘブル・ブラントリーらの作品です。

1984年に設立された壁画芸術プログラムにより、フィラデルフィアが「壁画の街」と呼ばれるようになりました。

アトランタのストリート・アートは、オールドフォースワード、レイノルズタウン、クロッグ・ストリート・トンネル、ベルトライン鉄道の回廊などがあります。

アメリカで有名なグラフィティーアーティスト

・AVANT

・Avoid pi

・B.N.E.

・Borf

・アンドレ・チャールズ

・ジャン=ミシェル・バスキア

・キース・ヘリング

・クランドスティーナ・カルチャー

・クロー・マネー

・シェパード・フェアリー

・ティム・コンロン

・ビューティフル・エンジェル

・フェデリコ・アーチュレッタ

・フューチュラ2000

・マーク・ジェンキンス

・ミスター・ブレインウォッシュ

・ラメルジー

・レディ・アイコ

・レディ・ピンク

・ロビー・コナル

カナダ

モントリオールのルル・プラトー=モン=ロワイヤル地区はアーバン・アートの中心地となっています。

ヨーロッパ

オランダ

アムステルダムのストリート・アートの歴史は長く、1960年代なかば「プロボ」という名前のカウンターカルチャー運動がすでにストリートをキャンバス代わりに使っていました。

「ノー・フィーチャー世代」の代表的アーティストはDr.Ratやヒューゴ・カーグマンで、彼らはステンシル・アートの先駆けでもあり、1978年に初めてステンシル作品を制作しています。

オランダで有名なグラフィティーアーティスト

 80年代初頭にヤキ・コーンブリットが、ブレード、ドンディ、Futura 2000、ランメルジーといったニューヨークのグラフィティ・アーティストをアムステルダムに紹介し展覧会を開催しました。

また、

ドキュメンタリー映画の『Kroonjuwelen』に登場するDelta、Shoe、Jaz、Cat22、High、Again、Rhymeといったアーティストがいます。

1990年代になると、アムステルダムはグラフィティ・ムーブメントの震源地となりMickey、Zedz、Yalt、Morcky、Wayne Horse、The London Police、Laser3.14といったアーティストたちが活躍しました。

フランス

ジェフ・アエロソル

フランスのパリには、インベーダー、ジェフ・アエロソル、SP38、ゼウス(zeus)、ブレック・ル・ラットがいます。

パリ13区は「ストリート・アート13企画」を通じてストリート・アートを積極的に推進しています。

2014年10月から2015年3月に「#STREET ART、L’INNOVATION AUCŒURD’UN MOUVEMENT」の展覧会は歴史に名が残っています。

フランスで有名なグラフィティーアーティスト

・C215

・JR

・アッシュ

・アンドレ

・インベーダー

・エル・シード

・ジェフ・アエロソル

・ゼウス

・ダルコ

・ティエリー・ノワール

・ブレック・ル・ラット

・ミス・ヴァン

・ミス・ティック

ドイツ

ベルリンの壁に描いたティエリー・ノワールやタバー・ザワッキー、ABOVE、SP38がいます。

ミッテ区、プレンツラウアー・ベルク区、クロイツベルク区、フリードリヒスハイン区の建物が、ストリート・アーティストたちに活躍する場となっています。

イギリス

ロンドンはダルウィッチ・アウトドア・ギャラリーは、ロンドン南東部のダルウィッチにあるストリート・アート専門の屋外ギャラリーとして知られています。

ブリストルはバンクシーの世界的成功のおかげもあってストリート・アート・シーンとして有名になりました。

イギリスで有名なグラフィティーアーティスト

・アンディー・カウンシル

・インキー

・カットアップ

・カートレイン

・ゴーストボーイ

・ジェームズ・コックラン

・シックボーイ

・ジャッファ

・ニック・ウォーカー

・バンクシー

・フェイド

・ボム・スクワッド

・ロバート・デル・ナジャ

・Zボーイズ

ポーランド

ポーランドには、建物や壁に巨大な壁画を描くことで有名Sainerや、Bestがいます。

 エストニア

タルトゥは、エストニアにおけるストリート・アートの首都と呼ばれています。

ギリシア

有名なストリート・アーティストとしては、Bleepsgr

スペイン

バレンシア、サラゴサ、マラガがストリート・アートの中心地です。

イタリア

有名なストリート・アーティストとしては、BLU、108、Sten Lex

スイス

ハラルド・ナジェリ

Toast

NEVERCREWといったアーティストがいます。

ポーランド

ポーランドでは1989年の共産主義の崩壊を機にストリート・アートが流行。ワルシャワやグダニスクは、ストリート・アートの文化を持つ都市として知られています。

デンマーク

デンマークではウィートペーストやステンシルグラフィティなどのストリートアートが、2002年から2004年にかけてバンクシー、シェパード・フェアリー、FAILE、ベン・アイネなどのアーティストが訪れた後に急速に広がりはじめた。

ぼくがコペンハーゲンに留学しているときが2003年なので、まさにグラフィティが入り込んできた時でした。王立美術大学の学生たちも敏感に反応し、みんなで友達の家に集まってドキュメンタリービデオ見て盛り上がりました。

特にコペンハーゲンのノレブロやヴェスターブロなどが盛んです。

コペンハーゲンは「Lock On」ストリート・アートというジャンルを紹介したTEJNのホームグラウンドでもあります。

ノルウェー

ノルウェーでストリート・アートがさかんです。

英国のストリート・アーティストのバンクシーは、2000年にこの町を訪れ、ストリートに描かれた多くの作品から影響を受けたといわれています。

ベルゲン、スタヴァンゲルでま積極的にストリートアートを紹介しております。

スウェーデン

スウェーデンは1990年代ころからストリート・アートが流行りはじめた。流行以降、ストリート・アートは公共空間で芸術を展示する最も人気のある方法となっています。

フィンランド

フィンランドのストリート・アートは、ヘルシンキが1998年にあらゆる形式のストリートアートを違法にし、高額の罰金を科し、警備会社を通じて厳しく取り締まるゼロ・トレランス方式を始めるたが、2008年に廃案となり、以降、合法的な壁やアート・コレクティブが確立しています。

ロシア

モスクワのストリート・キット・ギャラリーは、ストリート・アート専門のギャラリーとして有名です。

ロシアの有名アーティストとしては、Make、RUS。

またキエフで活動しているInteresni Kazkiなどがいます。

メルボルン

メルボルンは、世界で最も活発で多様なストリートアート文化の中心地でございます。 Blek le Ratやバンクシーなどのステンシル系のストリート・アーティストは、2000年代にメルボルンのストリートで作品を展示することがよくありました。

作品は地元議会から支援を受け、保存されています。ストリート・アートスポット「ホジエ・レーン」などが市内中心にございます。

ニュージーランド

ダニーデンにあるサザンクロス・ホテル・ダニーデンの壁の壁画はニュージーランドにおけるストリートアート中心です。

倉庫地区と交換エリア周辺は、2000年代初頭に国際ストリートアートフェスティバルが開催され、人気スポットとなっています。

ドキュメンタリー映画

アメリカにおいてロック、ヒップホップ文化から相互作用したグラフィティは、1970年代、ニューヨークで始まります。スプレーやペンなどで壁や電車などに落書きをしました。80年代には、前衛芸術として認められるようになります。

それはドキュメンタリー映画『ワイルド・スタイル』(1983)や『Style Wars スタイル・ウォーズ』(1983)などでフィクションを交えながら描かれ、衝撃を与えます。

その他

・Rush(2005年)

 オーストラリアに関するドキュメンタリー。

・Exit Through the Gift Shop (2010年)

バンクシーに関するドキュメンタリー。

・Style Wars(1983年)

Seen、Kase2、Dez、DONDIに関するドキュメンタリー。

・Obey Giant(2017年)

シェパード・フェアリーに関するドキュメンタリー。

まとめ

東京のグラフィティ

それでは長々と話してきてしまいましたが、まとめさせていただきます。

まずグラフィティーアートと言うのはストリートアートの親玉。原子核みたいなものだと言うことですよね、そもそも自分は自分だと言う声。俺は俺だと言うものを町中にアピールしたんです。

もう超自意識過剰の、自己主張がものすごい強い人のことを言いますよね。

自分のタグと呼ばれるトレードマークを作り出し、それを町中のいたるところにスプレーで描くんです。

もう、経済優先の資本主義社会の中。反抗するように大企業の広告を描く場所に自分の作品を作って、どうだこれが俺の作った作品だ!

見ろ!とアピールしている。

かなりロックでファンキーな行為で、アートと重なる部分がありますよね。

もちろん最近はですね、

共感とか癒しと言うようなアートによる力、アートが及ぼす精神的効果みたいなことがたくさん取り上げられ、

地域アートイベントでも住民が参加することによって楽しめるといったアートが流行っています。

まぁグラフィティと言うのは、もう作りたくて作りたくてしょうがない。自分の作品を見せたくて見せたくてしょうがないよー

世の中に俺が生きている。

そして、生きた証をとにかく刻みつけていきたい!

こんな熱い思いがグラフィティに現れているんです。

そしてストリートアートと言うのはまぁそこから派生し、

マイルドに包んだ言葉だと言うことです。

以上

アートプレゼンターのヒデキでした。

また、

お会いできることを楽しみにしております。

さよなら〜。

-芸術家

執筆者:hideki

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