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ラジオドラマ 「ヒッチハイクトゥー名古屋」

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梗概

高速道路でプラカードを抱えた。ヒッチハイクは初めてじゃない人生の目的を語るドライバーと女の子の密室トークストーリー。

ーーーー

ガソリンスタンドの脇で「名古屋」と書かれたプラカードを持って立っている女の人。

彼女は両手を振り上げて、とまってー、と

、フロントガラス越しの口が叫んでいる。ヒッチハイカーの女の人に通せんぼされたのだ。

私は仕方なく車の速度を緩め、話を聞いてみることにした。

高速道路のサービスエリア。さぁもうちょっと頑張ろう。と思った瞬間だった。

リュックサックを助手席の足元に押し込み。席に乗り込む。

ありがとうございます。私、

高部さつきといいます。

どうぞ、私は、会社の車で名古屋まで納品に行くだけだから。

ありがとございます。

寺山修司の、書を捨てよ町へ出よ!というのあるでしょ?

さつきは話を切り出した。

あのセリフを聞くと

あー本を読むだけじゃダメなんだっておもうんです。

遠くの国から運ばれてきた荷物は今日も玄関前に届けられる。

どこか知らない国の人々の空気が箱に詰まって運ばれてくる。

本を読むだけじゃだめなんだ。

世界を知るには自分で感じなくちゃって、英語のスタンプが押されたダンボールみて、気づいたんです。

私にとっての旅は、いつか終わってしまうお祭りではなくて、常にそこにあるもの。現実なんです。

旅をしてる人って遊んで見えますよね。

だから、仕事の合間を縫って予定を立てているし、カツカツだけど家賃も払い、税金だって保険料だけ納めてる。

さつきは機関銃のように話し続けます。

でもそれだけじゃないって、最近考えるようになったんです。もちろん旅の最中に旅に行ってない人たちのことを考えるなんて、説得力ないかもしれませんけど、

旅に出ている時だからこそ、日々の生活が見えてくるっていうか。

現実を知る方法は1つじゃないって思うんです。

就職だってそうだし、恋だってそう。生きている時間の全てがその人の未来につながってるんだって。

私はそう思います。

人生に無駄な経験は無い。好きな人とのお別れだって、次の恋愛のために何か教訓を残していると思うし。目には見えませんけどね。

去年、母親が亡くなったんですけれど、

考えによっては悲しみも、いい経験かもしれません。

ヒッチハイクで通せんぼされて、どうなることかと心配したけど、話してみたら意外と楽しくて、いい人だったと。

つまりそれは、人を見る目が養われたと言うことです。

私だって初めは怖いわけです。

変な人が乗ってたらどうしようって私だって思うんです。

正直にならないと、いつまでたっても怪しい人のままだから、正直に自分のことを打ち明けるんです。

私、何回かヒッチハイクを経験してるんです。

けど乗せてくれた人はみんないい人でした。

それでわかったのは、自分が生きているこの世の中はそんなに悪くないって言う事。

世界は優しさで溢れているなって、

信頼してしまえばいいんです。

誰かに信用してもらいたいと思ったら、自分がまず相手のことを疑うことやめて、信じることが大事だって感じたんです。

希望。持てばいいんです。未来に。

私は突然乗り込んできた彼女から、何か生きていく上で、大切なことを学んだ気がした。

すべての事はたった1つの信頼関係を築くことから始まるということを。

脚本参照

【ラジオドラマ】~『怪しい人』~

青山二丁目劇場2014年4月14日放送分

-Radio drama

執筆者:hideki

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