
こんにちはアートプレゼンターです
【イラスト】と【絵画】の違いってわかりにくいですよね。
なるべく簡単に3つ取り上げて説明してみますね。
1・注文か自分勝手か
2・愚直に人生を賭けているか
3・いつまでも飽きないもの
1・注文か自分勝手か

イラストは、コマーシャルアート、商業美術の分野です
絵本、雑誌の表紙、挿し絵、広告の絵、パッケージの絵、webに挿入される絵など
何かを説明したり、宣伝したりするために注文されて描く絵です。
注文が来て初めて制作します。
日本では支払い金額の交渉部分が無い場合が多く、後払いで対価に合わない安い場合もあります。「他にも代わりはいくらでもいるんだ、君でなくてもいいんだよ」なんてブラックな注文もありますから、みなさんしっかり値段交渉してから仕事に取り掛かかってくださいね
絵画は、ファインアート、純粋美術という分野です
これは、作家が自分の表したいものを自分勝手につくるアートです
売れっ子で、コレクターがいる場合でも常に新しい表現を追求します。創作している間はその作品が売れるのかどうかもわからないのです
自分が描きたいから描く。作りたいから制作する
それがファインアートと呼ばれる絵画や彫刻です
2・子供の絵との違いは、愚直に人生を賭けているか

写実的な絵でも、漫画のような絵でも、子供のような絵でも、CGの絵でも、何かに使われるモノではなく、ただ見るだけのモノなら、アートのように見えますよね。
でも、簡単なことを人生をかけて、愚直にやるのがアートです
正直すぎて融通がきかない人がアーティストです。
子供の絵には悩みも苦しみもコンセプトも無いので絵画にはならないのです
厳しい見方ですよね。でもこの厳しさによって危うい状態で存在しつづけてきているのが絵画です
3・いつまでも飽きないもの

では自分自身でイラストと絵画の違いの答えを見つける方法をお教えします。
本物の絵画を見る事、実際に足を運んで美術館で本物から芸術の息吹を感じてください。そして、絵画を購入してみてください。
思春期の頃、部屋の壁に貼ったアニメやアイドルのポスターと異なり、大人になってから購入した絵画や彫刻は生活の一部になります。人生を共に歩むものとなることでしょう。
絵画の制作が個人的なものであるように絵画の鑑賞も、その価値も個人的なものです
すぐ飽きてしまうようなものは絵画にはなりません、いつまでも飽きないものです
それだから何100年も語り継がれていくのです
まとめ

さていかがでしたか、簡単にイラストと絵画の違いについて書きました。
まだまだ難しく考えればいくつもの問題が出てくるでしょう
でも今回はミニマルに3つを取り上げて絵画とイラストの違いを説明させていただきました。
今回の絵画とイラストの違いを理解しておけば、以下の違いもわかるのでは無いでしょうか?
デザインとアート
クラフト工芸とアート
写真とアート
ファッションとアート
現代アートとアート
現代美術とアート
芸術とアート
音楽とアート
演劇とアート
映画とアート
文学とアート
プロジェクションマッピングとアート
体感型施設とアート
サイエンス科学とアート
アニメとアート
芸能人とアート
フィギュアと彫刻
人形と彫刻
最後まで読んでいただき ありがとうございました。あなたはとっても優しいですね。
関連記事
はじめまして。2年も前の記事ですので、お気づきにならないかも知れないかもと思いながらも、感謝を伝えたくてコメントさせて頂きます。
もう還暦を過ぎたおばあちゃんですが、細々と絵描きとして過ごしてまいりました。子ども達が巣立ち、パソコンを使う時間ができたので少しずつデジタルで絵を描く練習をしております。
ところが、最近になって行き詰まりを感じるようになりました。何をどう表現すれば良いのか分からなくなったのです。
ネット上で拝見出来る若い方のイラストはとても上手で、センスもデッサン力もあり、感心させられるばかり。とても彼らのようには描けません。時代に取り残されたように感じ、寂しさが募っておりました。
おまけにここ数年、父や母の病気や死、その上コロナで個展も開けない状況。
下手な絵を愚直に描いている自分が情けない気持ちになるばかりでした。
ところが、最近、数名の方から、「あなたの作品を手元に置いておきたい。」とお声を掛けて頂き、作品が嫁いでゆきました。
そして、今日、たまたまこの記事の中の「絵画とは、共に人生を歩んでゆくもの」というお言葉に出会い、涙が零れました。
下手かも知れませんが、ひとりでも多くの人の人生に寄り添える作品を制作させて頂こう、と前向きな気持ちになりました。
素晴らしい記事を書いて頂いて、どうもありがとうございました。