
今回の記事ではストリートアートのビジュアル的なインスタ映えを強調して町おこし(地域おこし)を行うアイデアを具体的な2つの例を参考に提案したいと思います。
目次
米アルゼンチンの都市ロサリオ
中国の重慶市の七彩巷に描かれたストリートアート
まとめ ストリートアートと町おこしのwin win
それでは早速ブログ記事で紹介していきます。
米アルゼンチンの都市ロサリオ
南米アルゼンチンの都市ロサリオでは多くの芸術家を輩出した街として有名です。ロサリオは、アルゼンチン、サンタフェ州最大の都市で、アルゼンチン全体でもブエノスアイレス、コルドバに次いで3番目に人口の多い都市。ブエノスアイレスの350km北西のパラナ川右岸に位置しています。
人口は約91万人。
この街は地域行政が特に文化面に力を入れているんです
街を丸ごと美術館のように変えようと言う大きなアートプロジェクトが始まったのは2005年のことです。
町中にあふれる味気のないビルの外壁を利用して、その街を代表する芸術家の作品を巨大な壁画として再現することにしたんです。
街の人々が日常的に芸術に触れる機会を増やし、絵画が公共の人々の記憶として残るようにしようと言う意思のもとに始まりました。

美術館にある絵画は扉を閉められてしまったらもう見ることができないですよね。
箱の中に閉じ込められた芸術はやがて忘れられてしまうでしょう。
町の中の建物の壁に蘇らせることで、これらの芸術作品が誰でもがいつでも見られるようになって、人々のもの、つまり公共のものになるんです。
この町全体を美術館にするプロジェクトは、すでにキャリアを築いて他界した芸術家のためのものであり、若いアーティストのためのコンペティションの場ではないのが特徴です。
プロジェクトの開始当時は、女性の肖像画が選ばれましたが、公共空間では色鮮やかな抽象画の方が周辺空間に負けずに栄えることなどを学んだといいます。描かれる建物にアイデンティティーを与えることになるため、作品のテーマと建物のマッチングにも慎重に行われたそうです。

1つの壁画を完成させるには市役所が壁の使用のための5年間の契約を結んだり、塗料や作業費用のためのスポンサーとなる民間企業、そして壁を提供してくれるビルの管理会社やオーナーの協力があって成り立ちます。
ビルに描かれる芸術家のどの作品がいいかということについても、積極的に議論が交わされたそうです。塗料を無償提供している塗料メーカーは、文化的、芸術的、社会的プロジェクトに貢献できる意義は大きいと述べています。
はじめのうちは壁があるのは目障りだろうと言う意見もありましたが、実際に作業が始まって、その工程を見つめる人々が増えていく中で、人々はこのプロジェクトを愛し、支持してくれているといいます。
5年間の壁の貸し出し契約期間が終わるとほとんどの場合が関係者全員の合意で契約更新となりますが、予算上の都合からビルオーナーが広告ように壁を貸し出すこともあったそうです。
現在市内には21カ所に描かれているといいます。市役所では観光客ように散策ルート案内をするなど地域の活性化に役立っているそうです。
中国の重慶市の七彩巷に描かれたストリートアート

中国重慶市(Chongqing)沙坪壩区(Shapingba)の馬房湾 七彩巷
最近インスタ映えの写真が撮れる場所として、ネットで話題の七彩巷と呼ばれる路地があるそうです。
急速な都市開発の過程で取り残された古い村落「城中村」は、ストリートアートが描かれた街に観光客が押し寄せている。
路地に入ると、建物の壁は色とりどりで美しく、さまざまなかわいいペットが描かれており、まるで童話の世界に身を置いているようだ。

建物の壁に鮮やかな彩りのストリートアートは多くの市民に親しまれ、子猫や子犬の生き生きとした表情を撮影するなどして人気を呼んでいる。
まとめ ストリートアートと町おこしのwin win

建物をスプレーやペンキでカラフルに塗る事は、地域住民の理解が必要だろう。
しかし、
ストリートアートの力によって人気スポットを作り上げ、地域の活性化と観光客を呼び込む事が、これから流行り始めるのは間違いないだろう。