
「ねー祐美。アートオークションに参加したことある?」
放課後の帰り道、萌子は自転車に乗りながら祐美に声をかけた。
「えーそんなオークションなんてないよ。美術品のオークションで何かだまされそうで怖くない?。友人がスイスのチューリッヒでウサギのぬいぐるみをオークションで競り落として、プレゼントでもらったことあるけどね。」
「じゃあ明日、日本の東京で行われているアートオークションに参加してみようよ。」
「はいはい萌子先生、わかりましたあなたについていきます。」
「じゃあ明日地下鉄東西線の東陽町駅で待ち合わせしよう。」
翌日祐美と萌子は東陽町で待ち合わせをし、歩いて1分ほどの場所にあるマレットジャパンのオークション会場の下見会に出かけた。
「わーバンクシーのフィギアだー、あーカウズのコンパニオンもあるクーンズも6個セットなんだね」
「村上や加藤泉もあるよ、近代のアーティストがいっぱいいるね。」
「やっぱり実物を見るって全然違うよね。コロナだからオンラインで美術館やギャラリーがやってるけど、ここは密を避けて集まれて、大量の『本物』の作品を見られる。オークションの下見会ってこんなに楽しいんだ」

「そうでしょう!びっくりするでしょう。これが全部、明日値段がつくってんだから驚きだよね」
「あーそうなんだー。って。どうやってわかるの?」
「そうそう、それがねオークション会場に直接来てここですることもできるんだけど、インターネットのYouTubeライブで同時に入札もできるんだよ」
「じゃぁ明日家に来て一緒にYouTubeでオークションの実況中継みよう」
「いいねじゃあまた明日午後2時に家にきてね」
翌日金曜日の木曜日の2時からオークションがYouTubeライブで始まった。
「オークション会社は落札価格の16.5%をコミッションとして取るらしい。というわけで落札価格が例えば100,000円だったら実際は135,000円かかるということ事ね」
「加藤泉のリトグラフ、すごい白熱してるねー。edison 100枚のところエスティメートと言って落札予想はー150万円て書いてあったのに、女性の2人が競って、競り合って、結局落札されたのは390万円だって、わーすごいね」
「昨日、内覧会で見たクーンズの6点セット、予想価格は600,000だったの。誰かが電話で750,000で落札されたね。」
「コンパニオンの2点組とか3点のみの100,000だったの、誰も落札してなかったんだあーすればよかったなぁ。」
「でもこれってメルカリとかでも売ってるのよねー。今46000円。」
メルカリのサイトはこちら
「なんかすごいリアルだねアートって芸術作品だから値段はあんまり関係ないと思っちゃったりするけれど実際に高いお金で取引されてるのYouTubeライブで見るのちょっとハラハラしちゃったなぁ。」

昨日2人が見たYouTubeライブの様子はこちらから。
https://www.youtube.com/channel/UCDPXzjDtY0iDzh6xNEuomag
このブログ記事で落札された作品リストはこちら
https://mallet.co.jp/auction?author_name=&title=&item_type=&order_by=&limit=90&author_id=&page=1
オークションの映画はこれ『アートのお値段(字幕版)』↓